前代未聞のシリ相撲サギ騒動が治まった後で、ノイグとルージュはふたりで軽い食事をした。 その食事を終えたころには、もう日付が変わる時刻になっていた その別れぎわ…… ルージュ「はぁ〜あ、今日は楽しかったわ」 ノイグ「ああ、オレもスゲェ楽しかった! …あ…、シツレイな話かもしれねぇけど…、ちょっと聞いてもいいか?」 ルージュ「…何?」 ノイグ「アンタも… "裏"の世界のヒトなんだろ?」 ルージュ「うーん。まあ、そんなところね。どうしてそう思ったの?」 ノイグ「あっ いや、その…、そういう同じ"香り"?みたいなのがしたから……」 ルージュ「そう…。アナタも"裏"の者なのね… じゃあ、今度出会うときは闇の中か陽の下か。敵になるか味方になるか……」 ノイグ「オレ、アンタみたいなキレイなネェちゃんとやりあうことになるかもなんて考えられねぇんだよ!」 ルージュ「フフフ、まだまだお子ちゃまなのね。…いい?"裏"の世界は実力がモノを言う世界よ。 何が起こっても、つねに自分のベストをつくすのよ。 …そう、何が起こっても…」 ノイグ「ルージュ……アンタ……」 ルージュ「えっ!?な、なんでもないわよっ! ……それじゃ、またいつか遊びましょうね、ク・モ・ちゃんv」 |
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ルージュはノイグの鼻のアタマを"ちょん"と押すと、月が輝く夜の空へと消えていった ノイグは押された鼻をポリポリかきながら、ルージュが消えていったビルの谷間を見つめていた ノイグ「ク・モ・ちゃんv…か… へへへ…」 "ピリリリリリリ…ピリリリリリリ…" ノイグ「ん?」 ノイグの仕事用のケータイに電話がかかってきた ノイグ「ジーンから?…なんの用だぁ? "ピッ" へーい、なんか用かー?」 ジーン「へーい、なんか用かー?じゃないでしょー!!アンタ今何時だと思ってんの!?」 ノイグ「え?なにが?」 ジーン「"クライアントとのうち合わせのため、午前零時に集合"ってメール、読んでないの!?」 ノイグ「ウソ!!マジ!?」 見ると確かに『重要』とタイトルがついたメールが届いていたが、一度も開いてはいなかった |
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ノイグ「うっわ… ヤベェ…」 ジーン「クライアントはカンカン!信用はガタ落ち!もーどーすんのよぉ!」 アーマー「どうせまた女に鼻の下のばして忘れてたんだろ…」 ノイグ「ギクッ!! ナゼそれを…」 ジーン「アンタ今度居合い切りで使うワラ束の代わりに叩っ切ってやるわよー! カクゴしときなさい!!」 ノイグ「うーわー!カンベンしてくれよー!! 今から急いでそっち行くからー!!!」 ジーン「来るんならなるべく早くしなさいよ… アタシの鎌が研ぎ終わる前に……」 ノイグ「ヒィィィ… コエェ……」 アーマー「ノイグ、急いでくれ。側にいる俺も怖い」 ジーン「アーマー… アンタには剣術『兜割り』の練習台になってもらおうかしら…?」 アーマー「……… 急げー…」 ノイグ「わかったー!!」 ノイグは全速力で夜の街へ駆けていった ジーンの鬼のような顔と、ルージュの魅力的なおシリを 同時に思い浮かべながら… |
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THE END |
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